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先日4月10日は、例年恒例となっている春の法要にお参りしました。 今年は、法要に引き続き御本尊様の遷座も執り行うことになりました。 というのも、この法要が終わったら本堂の屋根改修工事が始まるからです。 昨年雨漏りが発生し、近くに住んでおられる檀家の方がかけつけ、職人さんを手配、応急処置はしてあるとのことです。 しかし、何分昔の工法で下地は‘杉のそぎ板’が使用してあるようです。 そのそぎ板がふやけた状態になっているのです。 昔、本堂が火災で焼失したため建て替再建時に、その当時としては珍しく瓦葺きにされたとのこと。 しかし、今では瓦自体が旧式となり交換する瓦材も無く、また真壁式のため屋根との取合等からの漏水もあり、この際屋根改修に併せ各処の整備も同時に行うことになったのです。 遷座において当寺の住職もその火災時以来、60数年振りとなる御本尊様との御対面だそうです。 皆でこの仏像三体(御本尊様、観音立像、今は無き旧庵の本尊様)と一緒に記念撮影をしました。 また、この撮影をする前に工事の安全祈願祭も行い、撮影の後はしだれ桜を眺めながらの懇親会と続きました。 今回の対面が最初で最後でしょうねとささやく声が、あちこちから聞こえて来た次第です。 |