“ほっと”な本棚 | ブログ | 出雲市で注文住宅・古民家再生を行う工務店｜小林建設

車内から流れるラジオ放送にふと反応し、聞き入ってしまいました。

一人暮しのおばあさんが、久し振りにお気に入りの装いで行楽地へ出かけ、さわやかな空気のもとでリフレッシュしていました。

元来が楽天的なこのおばあさんにとって、久し振りに見る賑やかな周囲に自分も若い時に戻ったような気分になり、あちこち歩き回っていました。

お昼時となりレストランへ入りメニューを注文し、空いている席に座った時、それまでの楽しい気分がどこかへ飛んで行き、哀しく、寂しい気持ちになりました。

見渡すと周りは皆、家族連れやカップルばかり、注文したうどんが置かれても目に入りません。涙がぽたぽたと落ちて来ました。

その時、向こうの席から若い男性がやって来て、「もし、良かったら一緒に食事をしましょう。食べる時は多人数の方がおいしいですから。」と言って、向こう席から同じうどんをおばあさんの席に運んで来ました。

向こうを見ると、男性の連れの女性がにっこり笑って軽く頭を下げています。

「実は僕は、おばあちゃん子なんですよ。昔はおばあちゃんとよく一緒に食べたものです。押しかけてすみません。」と言って、おばあちゃんの席で3人一緒の食事となりました。

おばあさんは「こんな若い人もいるんだなぁ」と気分一新で、普段の明るい自分を取り戻し、話に花を咲かせたとのこと。

どこの局だったか覚えていませんが、確か「ラジオ本棚」と耳にしたのを覚えています。