お母さん　ありがとう | ブログ | 出雲市で注文住宅・古民家再生を行う工務店｜小林建設

11月29日午前7時18分、母は92歳と2カ月の生涯を終えました。
昨年の8月28日、脳梗塞で入院以来、一度も家に帰ることも出来ないまま旅立ちました。
とてもいい顔で死んだとは思えず、何回も何回も頬をつけて抱きしめました。

8月頃より声も出なくなり、口からの食事も全く出来なくなり、点滴のみとなり段々と弱って行く母に会いに行くのはすごくつらく、今まで歌えていた歌を手を握って涙をこらえて歌ってやるのが精一杯でした。

いつもお世話頂いている看護師さん達は、いつも明るく声を掛けて頂き、笑顔で接して頂くと少し不安が軽くなりました。
松江にいる二人の弟も時間があると病院へ行ってくれました。
「皆さんよく来てあげられるからお母さんには通じていると思いますよ」と病院の方々に言って頂くと少し心が軽くなりましたが、苦労の多い人生だった母に少しでも親孝行出来たか分かりません。

一人暮しの母は、毎日のお茶飲み会がとても楽しかったようです。
自宅でとれた野菜の煮シメや寒い日には温かい汁物だったり、近所の方々のあたたかい心遣いになんとお礼を言っていいかわからない程感謝しています。
1週間振りに行くといつもどなたかが必ず話に来て頂いており、私もとても嬉しかったです。

出棺の日、近所のたくさんの皆さんに送って頂き、母も喜んでいたと思います。
我が家の二人孫が、おばあちゃんに天国で読んで欲しい手紙と折りづる、孫娘は願いが叶うというブレスレットを編んでお棺に入れてくれ、あふれる涙をどうすることも出来ませんでした。

葬儀の日はとても良い天気に恵まれ、にぎやかな葬儀をして頂き、皆様に心より感謝しました。

先日、夕食の準備をしている私に「おばあちゃんは白寿（99歳）よりずっと長生きしてね」と声を掛けてくれました。
手を握りしめて「ありがとう」「ありがとう」というのが精一杯でした。

何万回でも言いたい、お母さん　ありがとう、ありがとう・・・・・・。