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大学病院内の厨房改修工事も終わり、校内の桜の木も花芽がふくらみ始め、いっせいに咲き始める準備をしています。 この時期は、一年の内でも一番暖かみを感じる季節です。 この前、ショッピングセンターで珍しいものを目にしました。 陳列台の数ある魚のコーナーで、この辺りでは初めて目にするものでした。(少なくとも私にとっては) それは“ニシン”です。 あの歌にもうたわれていた「ニシン漁」の魚です。 寒い北海の地に以前は大量に押し寄せて来ていた魚です。 京都に居た頃は、うどん屋さんなどで「そば」の上にのせて出てくる「にしんそば」はよく食べたものですが、この生魚・・・いわゆる鮮魚として店頭に並んでいるのを見るのは初めてでした。 確か、大田沖産となっていいたので、島根県近海で獲れたということなのでしょう。 最近は「あじ」も何だか一年中店頭にあるようだし、海水温が高いのか低いのかわかりません。 いずれにしても、店頭に出る食材は季節感が薄らぎ、どの時期に盛りとなる食材かわからなくなりました。 こんな時代になっても、自然の大地を住み家とする植物・・・とりわけ『桜』は季節を知らせて、日本人に心をとらえて離さないものなのでしょう。 |