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戦後 | ブログ | 出雲市で注文住宅・古民家再生を行う工務店|小林建設

スタッフブログ

私は戦後生まれですが、小学生の頃納戸で古めかしい本を発見しました。

それはA4サイズぐらいの大きさだったと思いますが、各ページ毎に文章とうす暗い色使いの絵が載っていました。

戦災遺児と戦地帰りの兵隊姿のおじさんが描かれていました。

あの“とんがり帽子”「鐘の鳴る丘」の絵本でした。

♪ 緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴りますキンコンカン
  メーメー小山羊も鳴いてます 風もそよそよ丘の家・・・・・ ♪

あの頃この本を見ながら戦争は遠い昔の出来事と思っていました。

しかし、今になって思えば戦後から20年と経っていない時だったのです。

原爆の日が今年は例年と違い何か違っていました。

長いトンネルの向こうにやっと小さな明かりが見え始めたように感じられます。

追悼の行事だけではない「不戦」を世界領共有の言葉として共に手をたずさえ平和を分かち合っていける確認の場となって欲しいものです。

これもあのオバマ大統領の出現によりもたされた人間の意識変化ではないでしょうか。

今では「言っても変わらない。しかたがない。自分がキズつくだけだからまわりに迷惑がかかるから。」という理由でまた、人目を気にして口に出さなかったことを最近は口に出し「言の葉から言霊として」人に発し伝えるようになってきました。

三宅一生の被爆体験、福山雅治の被爆2世発言など・・・。

NHKスペシャルでの「やましき沈黙」であってはならないのです。

あの俳優の宝田明は、戦中銃撃を受け麻酔無しで腹から鉛の玉のくい込んだ肉を切り取ってもらったとのこと。

一番嫌な言葉としてこんなことを言っていました。

若い人たちにその話をした時

「あーそんな古い話は、もう60年以上も昔のことでしょう」という言葉。

「歴史的な時間単位でいえば、60年やそこらは同じ時代、人ごとでは無く自分の事として考えなくては・・・・」とのメッセージを残しています。
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