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先日、雨漏り修繕の依頼があり、その民家に行ったのですが、DKの天井に4センチ位の穴が開いているのです。その穴を通って巾10センチ位の染み跡が3センチ位つながっていました。 その位置を確認し、今度は外へ廻り屋根上へあがってみることにしました。 その部分から上方を瓦をめくり点検しますが、雨漏りが発生する要因となる場所、状況が見当りません。 よし!それではということでまた建物内へ戻り、天井をめくって調べてみることにしました。 大工さんに天井材をはぎ取って、中が点検できるように下地野地も切り取ってもらい、人間の体が入る位の開口を作ってもらいました。 瓦下の屋根野地に点検しますが、雨漏りの痕跡がありません。 もしや!と思い天井裏の方を見てみることに。 作業用の電灯で照らしてみると、そこには何と大きなゴミの山がありました。 枯草と天井裏断熱材が一緒に入っています。 大工さんが「こりゃ、イタチか何かの巣じゃないかね!」 見ている内にも‘ぞぉー’としてきます。 そして、専門の方に来てもらうと、大きな木の近くの軒先を指差されました。 丁度、縦樋があり、その呼樋部分伝いに外壁角波鉄板と屋根たる木との間のわずかな隙間の部分です。 おそらく、木からこの呼樋に飛び移り、そこを伝って隙間から入り込んだのではないかと確信を持っておられました。 対策として早速、通り道となる呼樋部分に両面テープを貼って様子をみることにしました。 おそらく、これで二度と侵入しなくなるとのことです。 それから穴を塞げば完了です。 対策を指示してくれた方の話では、間違いなく侵入者は「イタチ」とのことでした。 |