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2月18日、日本画家だった叔父(小豆澤禮)さんが亡くなられました。 見舞に行く度に、一昨年は県立美術館で米寿記念の個展を開催されていたのにと信じ難い日々でした。 日展入選も31回を数え、出雲に生まれ出雲で生涯を過された叔父さんは、こよなくふるさとを愛され、築地松、宍道湖、季節の花々、雲、空、山や川、本当に自然を愛されたくさんの作品を残されました。 その中でも出雲大社本殿の雲の天井画も模写され、今は出雲大社の宝物殿に展示されており、その絵を見た時の感動は忘れられません。 出雲大社の絵馬も書かれていたので、毎年我家も正月に参拝し、絵馬を必ず求めていました。 季節々の絵や干支の色紙もたくさんもらい、我家の玄関を引き立たせてくれています。 毎年春には自分で掘った筍を「山で掘るのも、下まで運ぶのも大変だぞ」と言いながら軽トラックで持って来てもらい、やわらかくてとてもおいしい筍を頂きました。 行くと必ずアトリエに居て、抹茶を立ておいしいお菓子でもてなしてくれるやさしい人でした。 旅立ちの時、家族全員から心温まる数々の品を入れてあげられ、スケッチブックや孫やひ孫からの手紙やおばさんからバレンタインデーチョコも添えて、好きだった抹茶も供えられました。 家族の皆さんから手厚い看護を受けて旅立って行かれ、私も「和(かじ)和(かじ)」と呼んでかわいがってもらったのに何のご恩返しも出来なかった私は、心よりご冥福を祈るばかりです。 心なごむ数々の作品は、永遠に皆様に愛され続けられると思います。 叔父さん、本当にありがとうございました。 |
記事一覧 | 2011年02月
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